2012年11月17日 (土)

こどものための「すごい!名言」 ~孔子からイチローまで55の名言~

いや~最近、転勤で長距離通勤始めたもので、ブログの筆が一向に進みません。異動から3カ月。やっと慣れ始めたので、せめて土・日には更新しようと思い、今回は「くまむーの読んだ本」の更新です。

最近のオイラのマイブームは「格言集」。名言、格言って短い文章の中に奥深い意味が込められているから不思議。正直、たくさんの文字を読むのに目がつれてくる。も、もしかして老眼か!?生まれてこの方裸眼で生きてきたのにとうとう、メガネスーパーにいかなきゃならんかな。

一度は読破したんだけど、手元において毎朝一つの格言読む本が「古代ユダヤ賢人の言葉」石井希尚編訳。朝ランダムに開いたページの格言を読むんです。この本飽きませんね。たとえ同じページを開いちゃってもその日の気分か体調かで読み取り方が全く異なる。というわけで最近、名言・格言集にはまってる。

以前、フロイトの弟子、「ユングの名言集」というのが図書館にあったので借りて読んだけど、さっぱりわかんない。いわゆるチンプンカンプン。ユングこそ精神分析してもらったほうがいいよというくらいわかんない。ああいうのをつらつらと理解できる人が羨ましいです。

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さて、貧乏父さん、じゃなくてディズニー父さんことくまムーが今回紹介する本は、これまた図書館で借りた本

こどものための「すごい!名言」 ~孔子からイチローまで55の名言~
PHP文庫 1300円税別 2011年10月7日初版

子どもの本コーナーにあったので借りてきた。字が大きいし内容も分かりやすい。あっ本当にオイラ老けてきたのかな?まあとにかく55の世界の有名人の言葉が55個。イチローの言葉があれば孔子の言葉まで。全部なるほどな、とか感動できる名言ではなかったけど、オイラの心を少しでも動かした名言を紹介します。

●あやまちは やすきところになりて、必ずつかまつることにそうろう
(兼好法師)

あるところに木登り名人がいて、弟子が高いところで枝払いの作業をしている時は何にも注意もしないけれど、下の方に降りてきて飛び降りても大丈夫なくらいの高さになると必ず「気をつけろよ」と注意をしていた。それを見ていた兼好法師がなぜかと尋ねれば、
「高いところにいる時は、自分自身が注意するから大丈夫だけど失敗しやすいのは、低いところで安心してしまった時なんです」と。
ほっとして気が抜けた時こそ失敗が起きやすい。そんな事を言っているんですね。仕事も勉強もそうだけど、やれやれ、峠は越したなとか、こんな問題簡単簡単、なんて思う時こそ危険なんだね。

●ぼくの前には道はない 僕の後ろに道はできる
(高村光太郎)

あまりにも有名すぎる言葉だけど、解説に
「いろいろ失敗したり、迷ったりしながら、用意された道ではなく、自分の信じる道をいこうとするんだ」
大学を卒業して、雇用される人間になる道はたくさん用意されてる。けど自分を信じて新たな道を切り開く(起業)する人間もいるよね。どちらも一長一短だけど、スピリットとしてはこうありたいね。

●かくすれば かくなるものとしりながら やむにやまれぬ大和魂
(吉田松陰)

黒船が日本に来たときに、皆が驚き騒ぐなか、吉田松陰は黒船に近づき「俺もつれていってくれ」といって、結局、鎖国中の日本では「密航」の罪で捕らえられてしまう。吉田松陰はつかまると分かっていても、これからの日本を憂うあまりにこんな行動にでた。最近の石原前都知事の行動もそうだな。尖閣諸島を日本の領土だとはっきり言えば中国との衝突は避けられない。でも誰かがやらねばいつまでも弱い日本のままだ。ここは一つ俺が大和魂で行動しなければ。そんな気分が吉田松陰にもあったのかな。

●稽古とは 一より習ひ 十を知り 十よりかへる もとのその一
(千利休)

「習い事や知識を得る時は基礎から始めて全てを終える。だけどもう一度基礎からやり直すと新しいものが見えてくるよ」
っていうこと。全て会得したと驕らずに何度もやってみなさい。ということだね。

●大切なことは 目に見えないんだよ
(サンテグジュペリ「星の王子様」)

星の王子様はきつねと仲良くなって、楽しく一緒に遊んだ。そして別れの時にきつねが言った言葉。きつねは彼と遊んで仲良くなった時間、友情のことをいっているんだね。「大切な時間や友情は、たくさんあっても目に見えないよ」。オイラも時間と友情は大切にしなきゃ。と思わされる一言ですね。

●自分を愛する事を学べ
(ニーチェ)

統計的に世界の子どもに比べて日本の子どもは「自分がすき」という子が少ないんだって。そういえばオイラも良く考えると欠点だらけで、周りが羨ましくなったりするときがあるな。でもニーチェ曰く
「自分がここにいるということは、数多の偶然によるものだが、なるべくしてなった。世の中が要として、今の自分がここに存在するんだ」
ということ。せっかく授かった命を自分で断つ小学生がいるけど、自分がこんな目にあって苦しんでいるんだという事もあるべくしてあることで、甘受しながらも解決して進まなきゃなんない。この世に不要なものは存在しないんだからね。

●ぞうさん ぞうさん おはなが長いのね そうよ母さんも長いのよ
(まど・みちお)

何気なく歌うこの歌。実はいじめ克服法なんだって。動物園に来た人たちが小象をみて冷やかしている「ぞうさんって鼻が長くて不気味だね」。でも小象はうろたえる事もなく返事した。「そうよ、お母さんも長いの!すごいでしょ!」。こう考えられる子ども、イヤ大人もどのぐらいいるかな。あるべくものはある。取り除くことは不可能だ。それを長所に摩り替える精神力はこの小象に見習いたいものですね。

●唇を魅力的にするには優しい言葉を話なさい 目を愛らしくするには他人の良いところをみつけなさい
(オードリー・ヘップバーン)

オイラの永遠の憧れの女性、オードリー・ヘップバーン。そういいながら最近やっと「ローマの休日」を見たけど、なんてチャーミングな人なんだろう。演技はさることながら、その存在だけでものすごいオーラが見えるね。彼女は晩年ユニセフ親善大使として活躍したけど、ここまで美しい女性は本当に心も美しいんだな。本では「本当の美しさは、きれいな言葉を使ったり、人のいいところをみつけること」と解釈してますが、オイラはそう思わないな。
「常に使う言葉に注意して。ネガティブな言葉は自分の魅力を落とします。他人の美しい行いを見て自分も行動しなさい」
っていう事を彼女は言いたかったんじゃないかな。

●なぜ2+2は4なの
(エジソン)

子どものころ、こんな質問ばっかりしていたエジソンを劣等生あつかいし、見放した学校。本には例が載っているけど「砂糖2杯と塩2杯、あわせたら1つだし、砂糖なんだか塩なんだかわけの分からない物になるよね」って書いてある。なるほど、そのとおりだな。なすべき人は子どものころから考えが深いんだね。既成概念にとらわれない自由な発想を今の日本の子どもにも教えたいね。

●得手に帆をあげる
(本田宗一郎)

世界のホンダ。本田宗一郎自身がエンジニアであったところはフォードとそっくり。性格も似ていたようですね。「オヤジ」と従業員から親しまれた彼は、エンジン造りには誰にも負けないぞと、F1にまで出すことのできる最高のエンジンを作り続けた。
「得意なもの、長所は帆をあげてどんどん伸ばそうよ。」
その長所を本田宗一郎は自分で発見できたが、今の子どもはどうかな?親はいい大学に入らせるためにいい高校、いい中学校を受験させる。けどそうじゃなくて、子どもにも天分という奴があるはず。早くそれを見つけて伸ばしてあげるのが親の仕事なんじゃないかな。いい大学に入ったって、今の時代、社会に出れば所詮みんな同じ。それからが大事なんだよね。まだいい大学、って考えている親が多ければ多いほど、いい従業員は産出できても、良い物は作れないよね。

●人は皆、何らかの天分に恵まれているもの。そして天分はどんなことが当ても開花させるべきもの
(キュリー夫人)

彼女の天分はやはり科学者だったんだな。目に見えない何かが存在する事を研究し続け、ラジウムやポロニウムを発見する。ただ放射線が人体に影響するとはまだ考えられていなかった時代、彼女は放射線の影響で白血病にかかり生涯を終える。これもまた天分なのだとおもうね。だれもが何かの長所(天分)をもっている。親は早く子どものその天分を見つけなければならないんだ。塾に通わせることが最良の行為だと思わないで欲しいね。
余談だけど、東北の津波の瓦礫を受け入れ拒否している市民団体がいるね。彼らは自分達の行為が恥ずかしくないのかな。たぶんあの震災直後は街頭にたって義捐金を一生懸命募ってたんじゃないかな。でもいざ自分達に少しでも(科学的には全く無害な)危険が及ぶと考えるや否や手のひらをかえして、東北の困っている人たちを助けない。彼らの行為は全くの「偽善」であるね。同じ日本人じゃないか。同じ苦しみを味わってもいいんじゃないかな。それが天分なんだよ。

●自分の勉強を義務とは思ってはいけません。素晴らしいチャンスだと思うことです
(アインシュタイン)

いまオイラの奥さんはパートで会計事務所で働いている。その事務所の方針で、パートの人にも簿記を勉強してもらうことになった。目標は簿記2級。ただオイラの奥様は商業高校をでているので得手と自分で思っていたら、自分が習った簿記とはぜんぜん違う世界らしい。彼女はいま必至にユーキャンの通信教育で商業・工業簿記2級を勉強している。家事が全て終わって子どもが寝て、夜の9時からが彼女の時間。疲れて眠そうだけど、彼女には素晴らしいチャンスなんだよね。資格を取れば認められて給料も上がる。仕事が楽になる。そのための努力をいましているんだ。がんばれ奥様!

◎好奇心は いつだって新しい道を教えてくれる
(ウォルト・エライアス・ディズニー)

ウォルト・ディズニーってミドルネームがあったんですね。まあそんなことより彼の言葉はウォルト・ディズニー信奉者としては深みがありますね。本には

「面白そう」「見てみたい」「聞いてみたい」「やってみたい」。何だってそうやって興味を持つところからはじまって、どんどんはまって夢中になるんだよ。

って書いてあるけど、それだけじゃだめなんだね。ウォルトの名言「If you can dream it,You can do it.(夢を信じれば、夢はかなう)」ってあるけど、この言葉には抜けている隠された言葉がある。それは

(夢を信じたら)恐怖を克服して行動しよう。そうすれば(夢はかなう)

だと思うんだよね。好奇心だけではただの観光客。恐怖に打ち勝って行動しよう!

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以上、55個紹介されているうちの少しを抜粋しましたが、読んでくれたあなた、なんか心に響いたものありますか?なくてもいいけど、先人の知恵はただでも手に入りますね。たくさん本を読んで、よりよき世界、素晴らしい日本にしてゆきましょう!

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2012年8月 5日 (日)

9割夢がかなう宝の地図の秘密 ~ドリームボードをまとめた本~

9割夢がかなう宝の地図の秘密

望月俊孝 著

中経出版

定価 1600円+税

全319ページ

2011年11月15日 初版
(購入 第2刷発行 2011年12月13日)

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この本のタイトルをはじめて読んだ方は「え~?本当に~?」て思われるかもしれませんけど、この手の手法はいろんな成功本にたくさん載っているので、わざわざ本にしたぐらいなんだからさぞや新事実でも見つけられるかなと思ってアマゾンで購入しました。

実はオイラも、「宝の地図」、オイラは「ドリームボード」って呼んでますけど、ホワイトボードで作っています。ホワイトボードにしてあるのは磁石で貼り付けられるし、コルクボードに鋲とかで刺してると落とした時に間違って踏んじゃうかもしれないので。それを大小2つ作っています。それと「ドリーム手帳」。

ひとつは小(A3版)で短期的(約1年~3年ぐらい)な夢や目標、で書斎の机の目の前(PCモニターの上辺り)においてあります。これは毎日必ずイヤでも目に入っちゃうので、「あっ、そういえばこんな目標あったっけ」ってすぐ思い出せます。

もうひとつは、A2版のでかいポスター大のホワイトボード。こちらには長期的な夢、人生でかなえたい夢などを貼ってあります。

騙されたと思ってやってみると案外効果があるもんで、短期目標の方は軽しかなかった我が家で、定員5人以上のファミリーカー(アルファードのハイブリッド、中古だけど)が貼った1ヶ月後ぐらいにのっぴきない理由で手にはいちゃいましたし、「長財布はお金持ちになる」って言うような本を立ち読みしたので、長財布の写真(ネットで適当に取ったやつ)をプリントアウトして貼っておいたら、正月に奥様がいきなり、「私もあんたの財布ももうボロボロだから新しいの買おうよ」といって、まあいいとこ2万円くらいのものかなと思っていたら、奥様に連れられて買いに行った先がルイビトン直営店。え~!?大丈夫なんかいな?と思ってその日のうちに、7万円以上する長い財布を2人で購入(計14万だよ。本が何冊かえるんだ?)。奥様どこにそのお金隠してたんだろう…。って言う感じ。

A2版の方は長期的夢、書斎机の右壁に貼ってありますので、意識的に眺めないと見れないもの。一生の目標や長期的に時間が掛かりそうな欲しい物。こちらはなかなか手に入らないけど、きっといつかはと思って張っています。例えば「日産GT-R R35 specV」の写真とか、「歯の矯正」(歯並び酷くて人前で笑えない)ってう文字だとか、豪華客船世界一周で部屋は一番高いロイヤルスウィート(1名様1200万円也~)のパンフとか、自分が起業したいと思っている会社の名前とロゴなど、普通の人は、「到底無理だよ」って思うわれそうなものを貼っています。

あと手持ちに、普通のスケジュール帳のほかに、「ドリーム手帳」。ドリーム手帳は見るからに普通のスケジュール手帳なんだけど、中身は会社の人や他人に見られたくないようなドリームが書いてあります。例えば、独立していついつまでに起業するとか、突然思いついたやりたいこと、欲しいもの、ほしい本などなど忘れる前に書いています。

このように案外効果のある手法なんですけど、さてさて今回の「9割夢がかなう宝の地図の秘密」ってどうかな~と早速読んでみると、あらららら…。

今までオイラが読んできたこの手の手法を単純に言えば、いろんな成功本からまとめただけの本でした。なので流し読み程度で終わってしまったんですけど、でも、この本の面白いところは、それを系統化しているところですね。

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第1章 「宝地図」がもたらす8大効果
第2章 「宝地図」を作成するための8つのステップ
第3章 毎日ながめるだけの「1秒宝地図」
第4章 実践 夢をかなえる「宝地図」
第5章 「宝地図」で夢をかなえた人、幸せになった人の物語
第6章 「動画」と「音楽」を使った「宝地図ムービー」
第7章 「宝地図」8つのQ&A
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本書はこのような構成ですが、非常に細かいところまで「夢」をかなえるための方法を記載しています。

例えば、「第4章 実践 夢をかなえる『宝地図』」では

1.「夢・成功」編
2.「感情」編
3.「人間関係」編
4.「生活習慣」編
5.「メッセージ」編

など5種類にも分けて解説してくれてます。

初めて「宝地図」「ドリームボード」を知った人にはいいかも知れませんが、ちょっと細かすぎるのも難点なところですね。

とにかく、「したいこと」「欲しい物」を貼ったり書いたりしてればいいんだと思うんですけど、著者はボードの中央に自分の笑い顔の写真を貼るそうです。まあそれもいいでしょうけど、ガッチャ歯のオイラには逆効果のような気もするな…

あと、第6章 「動画」と「音楽」を使った「宝地図ムービー」はそれなりの技術がないと(っていっても今はPCで作るの簡単なんでしょうね)はちょっと面倒なきもするな。

オイラが思うに、「好きなように作る」っていうのがベストなんじゃないかなと思いますが。

さてこの成功手法、オイラが思うに何故本当にそうなるか3つの説があるんじゃないかなと思っています。

①潜在意識への働きかけ

顕在意識の奥に眠る潜在意識。苫米地さんは脳の97%は潜在意識だとか言ってた様な気がしますけど、その潜在意識に画像を焼き付けることで、それに向かって自然に体が行動を起こすという説。

②量子論的世界からの仮説

「量子力学の分かる本」とか数多に、素人向けの量子論の本がたくさんありますが、その本を読むと分かるとおり、人間の意識が世界を作っているというもの。例えば電子は雲のような存在だけど、人間がそれを確認した瞬間に雲から粒に一瞬で変化しちゃう。電子自体は不確定に存在するけど人間の意識が働いた瞬間に存在が決まるという理論(非常ぉ~~に大雑把ですけど)。つまり人間が考えたことは実現するということです。最近の主流は平行宇宙の考え方が有力なようですね。つまりあなたが、そうしたい、そうなりたいと強く考えれば考えるほど、宇宙は無限大に別れていくということです。不幸な未来しか考えられない人にはその通りの未来が、夢がかなうと信じる人にはその未来に分岐していくということです。「宇宙がそんないっぱいできるわけないじゃん。どこにそんな場所があるの?」って思いたくなるでしょうけど、この3次元+時間の世界の我々にとっては想像できないだけなんですね。もし2次元のナメクジがいたら到底3次元目は頭で考えても想像できないのと同じです。

③何か分からないものの導き説

案外オイラはこれが好きです。何かわからないものが「守護霊」なのか「神様」なのかわかんないけど、口に出した言葉そのものや考えをその通りにしてくれる何か大きな存在があって、そうさせてるっていうちょっとスピリチャルな考え方。いつも「ダメだ、お金がない、貧乏だ」って口に出していっている人ほどその方に導いてくれるし、「案外オイラってラッキーなんだな、人生うまくいくもんだな」なんて思ったり声に出したりしている人はその方向に人生を導いてくれるんですね。まあ「それは自分で潜在意識に語りかけてるだけだよ」って言われればそうかもしれないけど、オイラは何かわからない力がどこかで働いてるんじゃないかなって思ったりもします。オイラは「守護霊」でも「神様」でもなく、「妖精」です。オイラの妖精はもちろん「ティンカーベル」ですよ。きっと彼女がオイラの望みを作ってくれてるんですよ。だって「ものづくりの妖精」だからね。ちなみにオイラの「ドリームボード」には下膨れの可愛いティンクが貼ってあります。

なんだか怪しい世界になってきたのでこのくらいにしますが、正直に言うと、いつも口にする「言葉」が一番重要なんじゃないかなと思うんですよね。「俺って恵まれてるな~」とか「幸せだな~」とか「お金案外あるんじゃん」とか、ポジティブな言葉は大切なのかもしれませんね。なんかこれって認知行動療法のような気もしますね。

最後に、最高の言葉はやっぱり感謝の言葉「ありがとう」でしょうね。これ以上前向きな言葉はありませんね。オイラは仕事のときでも「ありがとうございます」を、どんな場面でもいうようにしています。例えば「この仕事お願いするね」って上司に言われても「ありがとうございます」。クレームの電話でも「ありがとうございます」。仕事が間に合わなくて文句を言われても「ありがとうございます」。これって案外自分を前向きにしてくれますし、嫌なことでもそれほどイヤじゃなくなるんですよね。

話が脱線転覆しましたが、「9割夢がかなう宝の地図の秘密」の本。初めて知った!っていう方にはオススメですね。もう実践している人は余計な情報で目標や夢がずれちゃうから読まない方がいいかも。そんなとりとめのない感想です。

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2012年7月19日 (木)

たった1つの言葉が人生を大きく変える ~ネバリズムって何?~

邦題:たった1つの言葉が人生を大きく変える

原題:NEVERRISM

著者:Dr.マーディ・グロース

訳者:渡部 昇一

日本文芸社 出版

価格 1600円+税

全253ページ

2012年3月10日 初版

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この本は、いろいろな著名人や有名人、作家、政治家、無名の人物まで、その人々が語ったいわゆる格言でありますが

NEVERISM

というコトを中心に集めた本であり、著者はその出所やエピソードなどについて細かく調査した結果も記載しています。

さて「NEVERISM」とは一体???

となるのですが、NEVER主義、いわゆる「決して~してはいけない」を中心に格言を集めています。

本の構成は

第1章 「リスク」を敵にするな
第2章 今日の楽しみを明日に延ばすな
第3章 自分で持ち上げられないコンピューターは信用するな
第4章 「相手によかれ」と、余計な世話を焼くな
第5章 女には後ろから近づくな
第6章 今日地球が滅びようとギブアップするな
第7章 1日の「始め」かた、1日の「終わり」かた
第8章 人生と仕事に効果的な「混沌と秩序」のアプローチ
第9章 大切なのは立ち直る力、心のスタミナ、エネルギー

と全9章で構成されておりますが、ちょっとこの章の分け方は実際この本を読んでみないと分からないので、私は

人生に必要なネバリズム
仕事に必要なネバリズム
面白いネバリズム

の3つに分けて、掲載されているネバリズム格言を紹介したいと思います。なお格言のあとに(←・・・・)とあるのはオイラのこの格言に対する感想です。

では、

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人生に必要なネバリズム

〇いやなら辞めてしまえ。楽しめない仕事は心にも身体にも悪い。(←全くそのとおり。我慢し続けると、精神疾患を起こしますよ!)

〇この世界に存在する特別な理由があったからこそ、生まれてきたということを忘れるな。自我の感覚と仕事の感覚を一緒にするな。仕事が消滅しても、自我は消滅しない。(←仕事人間になると、会社が潰れたら何が残りますか?途方に暮れる生活はしたくないですよね)

〇不平を言うな。反論するな。言い訳をするな。謝るな。(←この格言の前には多分「簡単に」という言葉がつくと思います)

〇いったん決断したら、死に物狂いでやり通せ。自分の恐怖の言いなりになるな。

〇初対面から5分以内に自分はどこの大学の出身だということを話す男は信用するな。(←ときどきいますね。一流私立大学の出身者に特に)

〇されたことは忘れろ。してもらったことは忘れるな。(←なるほどなるほど)

(人が話している最中に)自分が知っていることを最初に言うな。情報を集めるには、自分がすでに知っていることと一致するかどうか確認せよ。(←大学生のときサークルの後輩にいましたよ。こっちが話し出すと、「あっ、それ知ってます」って。その後話せなくなりますよね。もしこれから話す中に、自分の知らない重要な情報があったらその後輩は永遠に知ることができなくなる。あきれてもう、そいつには注意しませんでしたけどね。今でもそうなら、かなり人生、損してるでしょうね)

〇恋人を見て人を判断するな。友達を見て判断せよ(←類は友を呼ぶということですね)

〇決して、決して、自分の信条を曲げるな。

〇決して、決して、子どもとの時間に仕事の計画や予定を詰め込むな。(←オイラは実践してますよ。会社の評価が悪くなっても家族が一番大切ですもんね)

〇同じ事に悩んだ経験のない人のアドバイスには耳を貸すな。(←会社でもよくいますよ。こっちが仕事上悩んでいるときに「俺はこうして乗り切ったぞ」って偉そうにいうやつ。でも「あんたの悩みとオイラの悩みは場所も時間も人間関係も全然違うんだ!」っていってやりたくなりますね。)

〇間違いないと確信できるまで、人の悪口を言うな。確信できたら自分の胸に問うてみよ。「何故言わねばならんのか」と。

〇心の中で自分は正しいと思える限り、人のいうことは気にするな。

理解できないビジネスには投資するな。(←投資関係の本を読んでる人はたぶん分かりですよね。あのウォーレン・バフェットの言葉です。知らない方に解説しますと、彼は子どもの頃に自分のお小遣いをためて株の投資をはじめ、今では、世界の長者番付に、あのビル・ゲイツと肩を並べるかあるいはそれ以上のお金持ちです。彼は自分が理解できない事業には一切投資しません。コカ・コーラに投資はするけれど、この前はじけたITバブルの時には、彼はIT関連企業に1銭も投資しませんでした。なぜなら彼にとってIT事業はいろんな角度から分析しても理解できなかったからです。そしてIT株ははじけて大暴落。さすがは世界の投資王ですね。)

腐食したり塗り替えが必要だったりするものには金をつぎ込むな。(←これは、ある事業から見ると全く正反対の格言です。それは、不動産。ぼろい家も自分でペンキで塗り替えてさびを隠すだけで、格段にその不動産の価値が上がります。ロバート・キヨサキ、ドルフ・デ・ルースなどが提唱して、実践してますね。)

〇守れない約束はするな。(←仕事人間の人は断ること、「ノー」ということができないのでいつしか、自分の能力以上の仕事を抱え込み、パンク。精神疾患になっちゃうんですね。最近多いですよ。できなければ「ノー」と言う勇気を持ちましょう!)

〇仕事がなくなることを恐れるな。転職に必要な技能を身に付けたものは、仕事にあぶれる事はない。(←だから、ユーキャンとかはやってるのかな)

〇どれほど良いものに思えても、提案をすぐには受け入れるな。(←衝動買いするな。ともいえますね)

〇嫌な奴とは取引するな。(←いくらよさそうな仕事や話でも、取引相手が嫌いなら「ノー」という勇気をつけましょう)

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 仕事に必要なネバリズム

〇どうしてもやらねばならないことは、いやいややるな。

仕事に駆り立てられるな。仕事の主人公となり、完全に主導権を持て。

自分が会話を仕切っていると思うときは、必ず退屈している人間が居ることを忘れるな。(←前の支店長の朝礼の話は長かったな。熱弁振るってるんだろうけど、結局オイラなんかそのとおり退屈で別のこと考えて時間潰してたもんね)

沈黙の威力を忘れるな。会話の途中で延々と沈黙を続けると、相手は酷く不安になり、ついには、うっかり口を滑らせたり、自分の意見を撤回したりする。(←セールスマンのお父さん達!セールスとはしゃべることだと思うとそうじゃないんですよ。沈黙はお客が考え中というサインですからね。不安がらずにこちらも沈黙し続けましょう。口火を切ったほうが負けですよ)

〇決して、決して、決して、提示できる解決策を持たずに、上司に問題を相談に行くな。(←最近の新入社員に多いですね。ただ頼るんだったらパートのおば様でもできるんだから)

〇急いで決断するな。その結果は最後の最後までつきまとう。

〇従業員を叱るのに感情的になるな。どんな状況でも労働者を冒涜する言葉を吐いてはならない。(←これも前の支店長は平気でやってましたね。バカな人をよく支店長までにしたな、オイラの会社の人事は…)

〇人を批判するときは、ほめ言葉を添えることを忘れるな。

〇不平屋を甘やかすな。(←オイラの部下にもいますね。不平ばっかり言って行動しない奴。勿論、評価は最低ランクにしてますけど。もう40越えた人には言っても直らないからね)

〇得意先の子どもは雇うな。(←これもオイラの会社では平気でやっている。どんなに仕事ができない人間でも得意先だからといって雇う。雇った人には叱る事も注意する事も、クビにもできない。人件費が増えるだけ。オイラの会社も古い考えの会社なんだな。こういうのを見るとがっかりするね)

〇他人の示唆と洞察に心を閉ざすな。経歴の浅いメンバーからのものは特に。(←これは重要。なれてる職場は、おかしい所、変な所はなぜか目に見えないんですよね。とっくに期間が終わった掲示物とか。そういうときには新入社員や転任してきた人に見てもらうのはありがたいですね)

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 面白いネバリズム

〇自分の国は愛せ。しかし政府は信用するな。(←今の日本まさにこの状態)

〇決して、決して「これはオフレコ」というな。活字になったのを見たくなければ。(←この前の震災のときに、某県の知事を怒って、「これはオフレコ、記事にした新聞社は潰す」みたいな威勢のいい事を言って、翌朝の新聞にそのまんま活字にされた政治家いましたよね。パフォーマンスバカ。結局辞めさせられたあの人、この本、読んでればよかったのに)

〇新しいことへの挑戦をためらうな。素人が箱舟をつくり、玄人がタイタニック号を作ったのだから。(←うまいこと言いますね!)

〇日本企業を訪問するときは、山ほどの名刺を持っていくことを忘れるな。基本的に名刺がないということは、地球上に存在していないことになる。(←いい皮肉ですね)

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以上、オイラが抜粋したネバリズムいかがでしたか?自分に思い当たる事もあるんじゃないでしょうか。もっと読みたい人はぜひ購入をお勧めします。

実を言うと「第5章 女には後ろから近づくな」の内容はほとんど載せてません。

かなり男女関係のネバリズムとエロチズムがあったので良い子が見たらいけないと思ったので割愛しました。ここら辺興味のあるかた。手にとって子どもの居ないところで読んでみてね。

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2012年7月 7日 (土)

やりたいことをやれ ~世界のHONDA 創業者の心意気~

「やりたいことをやれ」

著:本田宗一郎

PHP研究所 出版

2005年 9月21日 初版
2010年11月12日 29版購入

定価:1000円+税

全271ページ

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今回は世界に誇る車・バイクを生んだ本田宗一郎氏の本です。本の題名はずばり「やりたいことをやれ」ですが、1985年にPHP研究所から刊行された「本田宗一郎『1日1話』」を改題したものです。

先日読んだ「松下幸之助 成功の金言」は、厚さ4センチのハードカバーなのに対し、この本はソフトカバーの単行本の大きさ。なんとなく、本までが、松下幸之助と、本田宗一郎の性格を現してるみたい。そのぐらい2人ともはじめは技術屋だったけど、性格の一味違った創業者ですね。

構成は

第1章 まず第一歩を
第2章 得てに帆をあげて
第3章 脳ある鷹はツメを磨け
第4章 自分のために働け
第5章 幸福な報酬
第6章 私の”宝物”
第7章 時間はすべての生命である
第8章 冗句はアイディアである
第9章 喜びを求めながら生きる
第10章 発明は恋愛と同じ

という内容です。

見開きにすると左右1ページずつ1話ですので、どこから読んでも超隙間時間で読めちゃうって感じですね。

読んでて気が付いたんですが、松下幸之助がエジソンだとすれば、本田宗一郎はフォードって言う感じがしますね。

本田宗一郎って単なるHONDAの経営者、創業者だと思っていたんですが実は根っからの技術屋だったんです。「経営のコトはさっぱり」で藤沢武夫氏が経営全般を仕切っていたんですね。フォードも当初技術屋だったのには、なにか共通するものがあるかもしれません。

読み解くうちに、松下幸之助氏と違うのは、松下氏が紳士なら本田氏はやんちゃなした町工場の社長みたいなかんじですね。でも、一番上に立つものの考え方は、やはり共通するものもあります。

そんな本田宗一郎氏の考え方で、なるほど、と思ったものをいくつか紹介しましょう。

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●悪い子とは、どういう子をさしていうのだろうか。悪くなるためにも一種の能力がいる。単純な奴ほど勉強している。

●人間の幸福を技術によって具現化するという技術者の使命が私の哲学であり誇る出あります。(←だからアシモなんてすごいロボットも作れるんですね)

●自分が知らないことがあったとき、友達や知り合いが喜んで何でも教えてくれるように人を育てることが、教育の本当の目的なのではないだとうか。(←フォードは身の回りに弁護士やら一流の専門家を雇って布陣を敷きましたね)

●日本人は自分の会社のためには一生懸命働くけど、国全体や個人の幸せのことをあまり考えない。

●(松下宗一郎氏の)親父に言わせると「時間だけは神様だだれにでも平等に与えてくださった。これを有効に使うかは、その人の才覚であって、うまく利用したひとがこの世の中の成功者だ」

●年寄りがいつまでもがんばって(会社にいたら)どんどん進む世の中に年寄りがブレーキの役割を果たしてしまう。(←オイラの会社にもいつまでも残ってブレーキをかけ続けているジジイがたくさんいますね)

●勇気とは「たとえ、自分にとってどんなに不利な結果になろうとも、自分が真実であり妥当であると考えたことを認め、それに賛成すること」である。(←オイラの勇気の定義は「勇気とは恐れないことではなく、失敗を恐れていても行動する」です。なんとなくにてるかな?)

●汚れたものは出さない主義。人に迷惑をかける会社にしたくない。(←高度経済成長の頃からすでに、本田氏は公害対策のために工場から排出される有害物質を浄化する装置を、法的規制もないのにすでに設置していたそうです。また周辺住人にも威圧感を与えないような工場にしようとそこまで考えていたそうです)

●(本田氏が)藤沢武夫氏に人生とはと質問したら「人生とは博打だとおもっているよ」と答えた。(←失敗もあれば成功もある。でも宝くじと同じように買わなきゃあたらない。つまり行動しなきゃ成功もしないってことなんでしょうかね)

●「失敗を恐れるな」。日本人は失敗ということを恐れすぎるようである。何かやろうと思って失敗するより、じっとしていたほうが賢明だという考え方が身についている。しかしこれはいけない事である。どだい、失敗を恐れて何もしないなんて人間は最低なのである。(←そうです、宝くじは買わないとあたらないんです)

●俺は今度生まれたら「本田」なんでテメエの名前はつけないぞ。

●基本は他人に迷惑をかけない。という人間社会のルールを守ることなんです。それは経営者にとっても一番大切なことです。

●こちらが信用することによって、信用される人間が生まれる。

●自分の力の足りなさを自覚し、知恵や力を貸してくれる他人の存在を知るのもいい経験。(←ピストンリングがどうしてもうまくできなくて、静岡大学の鋳造の専門の教授に見せたら、即「シリコンが足りませんね」といわれたらしいです。本田氏はそんなことが分からなかったばっかりに大変な時間とお金を浪費した。早速、学長にたのんで聴講生の一人になったそうです)

●自分の個性を発揮していくことが、生きがいを送る上では何よりも大切。私は子どものいたずらも、個性の芽を伸ばす絶好の場だと思っている。(←そういえば、最近の子どもをみていると、いじめるのは得意みたいですけど、いたずらは全然しませんね。オイラも子供のころは(今でも)いたずら好きですけど、いたずらって案外頭使うんですよね)

●-私の宝物-私の両手は左右全く違う。右手の方がひと回り大きク太い。左手は傷だらけ。右手は道具を振り回していろんなことをやるでしょう。左手はそれを受け止めるから、いつもやられる「被害者の手」なんです。爪なんか何回ぶち割ったか分からない。人差し指や親指はカッターで削り取られて右より1センチくらい短い。いろんな工具でやられた跡。古い傷は50年以上たっているけど、それらの傷跡は私にとってはみんな「宝物」なんです。(←「カーズ2」でメーターが言っていましたよね。「この傷(へこみ)はマックイーンに付けられた思い出の傷なんだ」って。)

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なんか、本田宗一郎氏のこの本を読んで、なんとなくホンダの車に乗りたくなっちゃいました。その車のいたるところに、本田氏の-宝物-である傷の結晶があるんでしょうから。

今度は、「ツインリンクもてぎ」にでも行って、博物館があるようですから丹念に見てこようかな。技術屋上がりの世界に名だたる社員から「オヤジ」と呼ばれた癇癪持ちの社長。こんな日本の心を表してくれた経営者はそうそういないですね。

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<ウィキより転載>

★本田宗一郎氏のエピソード

○皇居での勲一等瑞宝章親授式へ出席の際、「技術者の正装とは真っ白なツナギ(作業着)だ」と言い、その服装で出席しようとした。「天皇陛下の御前では失礼に当たります。これまで正装(燕尾服)以外で親授式に臨んだ受章者は誰1人おりません」という説得にも耳を貸そうとせず、「いなくたっていいじゃないか。俺は白の作業着を着たいんだ」と強硬に言い張った。しかしさすがに周囲に止められ、最終的には社員が持っていた燕尾服を着用して出席した。

★本田宗一郎(ホンダ)とアイルトン・セナ

1987年、ホンダがロータスにエンジンを供給し、結局1992年まで6年間セナはホンダエンジンをドライブし続けることになる。本田宗一郎と会った際に「お前のために最高のエンジンを作ってやるよ」と言われ、「本田さんは日本での父」と感涙した。

1988年の鈴鹿でのレース後に、セナはアラン・プロストと共に、本田から食事に招待され、本田から「うちのクルマで勝ってくれてありがとう」と言われた。セナは、お礼を言われるとは思ってもみなかったので、ほとんど食べず、ただ涙を流してたという。

レース以外でもホンダとは関係を持ち、1989年にホンダのフラグシップ・スポーツカー、NSXの開発テストに参加。これはセナが生涯の中で唯一手掛けた市販乗用車であった。同車のテストにおいて、剛性不足を指摘されたホンダが、剛性を確保するために取り付けたバーは、通称『セナバー』とも呼ばれる。

レースでの死亡当時、セナが3度のF1ワールドチャンピオンを獲得した際にエンジンを供給していたホンダ(本田技研工業株式会社)は、既にF1から撤退しており、セナとは何の正式な契約・関係もなかった。しかし、セナとの「お別れ」をする日本のファンのために、セナが1992年にドライブしていたマクラーレンMP4/7A・ホンダとヘルメット(ロータス時代)を青山の本社1階に展示した。その際、1991年に死去していた創業者の本田宗一郎の「自動車メーカーの経営者が車の渋滞を起こすような社葬などしてはいけない」との生前からの言葉に合わすように、通常は一般に開放していない本社地下の駐車場を、車で訪れたファンに対して無料で開放するなど、最大の配慮を持ってセナの死を悼んだ。記帳した人にはその後、ホンダからセナのポストカードが3枚入った封筒が郵送された。

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なぜかこれらのエピソードを読むと、本田宗一郎とは本当に、日本人が誇れる「オヤジ」だったんだなとつくづく感じます。オイラは基本的に車は日産派だけど今度車買うときはホンダも視野に入れよう…

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2012年6月25日 (月)

松下幸之助 成功の金言365 ~日本の誇る偉大な経営者に…~

松下幸之助 成功の金言365

松下幸之助 著

PHP研究所編

1800円+税

全365ページ(正味)

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久しぶりに読み応えのある本を屋と読み終えました。厚さ4センチ程度のハードカバー。

「松下幸之助 成功の金言365」

「365」ってなんだろうと推測はすぐつくと思いますが、1年365日1日1ページづつ読むと、松下幸之助の経営理念や社会理想が分かるというものです。

まさかまじめに1日1ページ読むつもりはなかったので、1日1ヶ月分読むことにしましたがなかなか進まず、他の本にも手を伸ばして読んじゃったりして、やっと1ヶ月くらいで読破しました。

目次として1月~12月。内容は

 1月 運命を生かす
 2月 自分をつかむ
 3月 考える力を高める
 4月 心を磨き上げる
 5月 仕事に徹する
 6月 経営意識を高める
 7月 リーダーになる
 8月 マネジメントを知る
 9月 経営者になる
10月 世間を信じる
11月 人間を考える
12月 道を切りひらく

というようになっております。 あの日本の誇る大経営者ですので、感銘を受けた箇所があまりにも多すぎてここでは紹介しませんが、残念ながら昭和30年代や40年代の経営理念も入っており、時期相応じゃないなぁ、なんて感じつつ、

「そうだ、オイラも1経営者となって読んでみよう。違うと思ったら青線で注意書きを書いてやれ!」

と、なんとも無謀なコトを考え始め、読みすすめました。例えばこんな感じ。

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例:2月12日「体当たり」

(前略)成功した人たちの伝記をよんでみると、普通の人なら、その困難に打ち負かされて自殺するようなところを、むしろ反対に喜び勇んでその困難に体当たりしている。

という内容に対して偉大なる、くまムー経営者は

自殺した人が困難に負けたわけではない。そういう環境を許してきた会社の責任もある。自殺しなかった人間は困難に体当たりしても、真正面からは衝突していないだけだ。

私の会社でも、名ばかり課長が、到底一人では体当たりできないような困難を四方八方からぶつけられ、精神に異常をきたす人が多くなってきました。そのような人は、いわゆる「メランコリー親和型うつ病」を発症してしまいます。

「メランコリー親和型うつ病」になる方の特徴は、社会的役割と規範を守り、秩序を愛し、几帳面。基本的にまじめな型です。こんな人が四方八方からの困難に的主に衝突したら爆発するのは目に見えています。非常に悲しい状況です。

松下さんが「喜び勇んで困難に体当たりする」時代はすでに終わりました。課長はIT化のおかげで、平社員でもできる仕事を、web上の規制をかけて、課長にしかできない仕事にしてしまい、昔の課長がやる仕事ではなくなってしまいました。上からの指示メールはたくさん舞い降り、仕事はたまる一方。

課長が朝一番に会社に来て最後に帰るのが当たり前の時代もあったかもしれませんが、毎日朝7時から会社にいて夜中の1時2時まで仕事をして見てください。それも困難な仕事ばかりに…。残念ながら松下さんも本の中では「日に新た」と何べんもおっしゃってますが、今は「時に新た」です。

会社は、経営者は本気で今、職場環境の見直しを直に体感すべきです。

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例:4月12日「感謝の念」

(前略:松下幸之助自身がうつ病になったのかな?と自己診断したときの相談した友人の回答)。「君は喜びを知らんのや。ありがたさをしらんのや。言い換えると感謝の念がないから、そういうような寂しさに陥るんや。 (中略) どういう問題がおこても心配は要らない。問題が起これば起こるほど、感謝の気持と共に、勇気が凛凛とわいてくるんだ」 (後略:松下幸之助もこの友人の意見に賛成します)

という内容に対して偉大なる、くまムー経営者は

この考え方は、決して本当の抑うつ病にかかったものには考えることができないこと。喜び、ありがたさ、感謝の念が十分であっても「うつ病」になるときはなるのである。

オイラは会社でこういう人を何人も見かけた。松下さんも酷い友人の忠告を鵜呑みにしたもんですね。

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共感した例:7月6日「見本をお見せる」

(前略) 最高位にある事業部の部長、会社であれば社長、会長という人が一番率先してあたる。それで見本を見せる。「こういうように販売するんや」「こういうように売り込むんだ」ということをやれるだけの人でなくてはいかん。

この文章にたいして、まさにその通りと思った。オイラが噂に聞いた話だが、オイラの会社の社長さん。出社時にお客様用の入口から入っていった。ガードマンがとめに入った。「従業員口からお入りください」。そういったらこのうちのバカ社長「俺は経営者だ!どこから入ってもかまわんだろう!」

この噂を聞いて、ほとほとオイラが勤める会社はバカ会社だと思った。もし「あっ、そうですね。以後気をつけます」って言って、従業員入り口から入っていったら、素晴らしい美談になるのに。本当に会社が大きくなると、経営者って首をたれないで中身がすっからかんになっていくんだなと思いました。

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まだまだ、この本には重要なことがたくさん書いてあります。オイラが今いる会社を辞めるときは、この本を買って、社長に送りつけてやろうと思います。

「世界の大経営者、松下幸之助氏を見習え!」と手紙を添えて。

この本は松下幸之助氏が書いたたくさんの本やインタビューの一部を寄せ集めて作られた、まさに大経営者のエッセンスが詰まった本ではないでしょうか?

起業して上場するんだ!とお思いのあなた!ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

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2012年6月10日 (日)

チーズはどこへ消えた? ~ビジネス本の登竜門、でも奥が深い~

話題は昔から聞いていたし、いろんな本にも紹介されていたのに読んでいなかった本がこれです。

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チーズはどこへ消えた?

原題:Who Moved My Cheese?(誰が僕のチーズを動かしたんだ?)

スペンサー・ジョンソン 著

2000年11月30日 初版
(2011年11月10日 57版…オイラ購入)

価格 838円+税

全94ページ(あとがき含む)

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まあ立ち読みでもいいんですけどせっかくのベストセラーなので新書で買いましょう。

さて内容は非常に薄いですが、奥が深いです。

第一部 ある集まりで シカゴで
第ニ部 物語 チーズはどこへ消えた?
第三部 ディスカッション その夜

実際には、第一部とかありませんが、3部構成になってますので、とりあえず付けさせていただきました。この本のほとんどが第二部の物語で占められています。

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第一部 ある集まりで、自分に変化をもたらしたある男が友達に小人とねずみの寓話を聞かせるところから第ニ部の物語が始まる

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第二部 物語は、本当に御伽噺か昔話のよう。

主人公は2人の小人と2匹のねずみ。この2人と2匹はほぼ同じ大きさで迷路の中に入れられてます。

2人の小人の名前はヘムとホー。2匹のねずみはスニッフとスカリー。

小人は頭脳明晰。一方ねずみは単純な頭脳しか持たないけど嗅覚と俊敏性があった。

小人とねずみは別行動で迷路の中を歩き回り、足の速いネズミたちが大きなチーズを発見して大喜び。

2人の小人は理論的に迷路を分析しながらゆっくりとチーズの方向に近づき、そしてネズミたちの見つけたチーズを発見する。巨大なチーズに小人達は喜んで、今まで住んでたところからチーズに近いところに引っ越してきた。

そして数日たったある日、チーズが消えていた!

ここで小人のとる行動とねずみのとる行動で大きな差ができる。

ネズミたちは、チーズが無いことに気づくと驚きもせず、さっさと次のチーズを探し始めた。

小人達は驚愕する。昨日まであったあのチーズが無い!

頭脳明晰な小人達はなぜなくなったのか、どうしてなくなったのか、どこへ行ったのか思考をめぐらせずっと考える。

何日も何日も考えたある日、小人のホーがヘムに新しいチーズ探しを始めることを提案する。しかしヘムはそこから動こうとはしない。

「チーズ探しに出て、もしチーズが見つからなかったらどうするんだ?」

ヘムはまったく今ままでの状況が、明日にでも戻るかのように頑としてその場を動こうとはしない。

とうとうホーはひとりで、恐怖の中、チーズさがしの旅に出る。そして数日後ホーはネズミたちの見つけた大きなチーズに到着する。喜ぶホー。彼はヘムが少しでも心を変えて僕についてきてくれるようにと願いを込めながら、迷路でのチーズ探しの旅の中、壁に文字を刻んでここまで来た。

「変わらなければ破滅することになる」
「もし恐怖がなかったらなにをするだろう」
「常にチーズのにおいをかいでいること、そうすれば古くなったのに気づくはず」
「新しい方向に進めば、新しいチーズは見つかる」
「恐怖を乗り越えれば楽な気持になる」
「まだ新しいチーズが見つかっていなくても。そのチーズを楽しんでいる自分を想像すればそれが実現する」
「古いチーズに早く見切りをつければ、それだけ早く新しいチーズが見つかる」
「チーズがないままでいるより、迷路に出て探したほうが安全だ」
「従来どおりの考え方をしていては新しいチーズは見つからない」
「新しいチーズをみつけることができ、それを楽しむことができるとわかれば人は進路を変える」
「早い時期に小さな変化に気づけばやがて訪れる大きな変化にうまく適応できる」
「チーズと一緒に前進しそれを楽しもう!」

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第三部 ディスカッション

この話を聞いていた友達数名が、自分はこの物語の誰に当てはまるか話し合って、ここの弱点を友達が補強していく。

おしまい

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100ページもない本なので1・2時間あれば読めちゃうと思いますが、オイラもこの物語の誰に当たるのかな~と考えると、う~んとうなってしまう。

変化することに恐怖を覚える自分。しかし変化しないと時代(あるいは自分の人生)についていけない自分がいるような気がします。

ちなみに種明かしではないですが、物語るの登場人物の名前のそれぞれの意味は

スニッフ(ねずみ)・・・においをかぐ、~をかぎつける
             =社会の変化に敏感に気づく、感じる
スカリー(ねずみ)・・・急いでゆく、すばやく動く
             =計画半分だが、すばやく行動する

ヘム(小人)・・・・・・・・閉じ込める、取り囲む
             =身を守る、動かない、現状を最良と思い込む
ホー(小人)・・・・・・・・口ごもる、笑う
             =考えがあるが言葉には出さない。現状を素直に考え始める。

ぜひあなたもこの寓話を読んで、自分がどのタイプか?ちらべて見ると面白いですね。弱点を補えますしね。

オイラの会社の部下どもはほとんど「ヘム」タイプですね。自分のテリトリー以外の事は絶対しない。今がすべてで、十年に以上も何の改善もせず言われたとおりの事務処理をしている。特に差別ではないですけど、女性のお年を召した方に多いですね。非常に非効率的なことをして無駄な時間を使い挙句に時間外もきちんと付ける。エクセル表もちょっとした関数使えば10分とかからない仕事を永遠半日くらいかけてやってる。それでいて本人は「忙しい、忙しい」の一点張り。

正直こういう「ヘム」タイプの人はやめてほしいんですけどね。組合員だから「お前クビ!」ってすぐいえないのが残念です。

オイラとしてはスニッフやスカリータイプよりも、自分で変化に気づき始めた「ホー」タイプの人間を応援してあげたい。個人的にもビジネス本とか自己啓発本とかプレゼントして気づいてもらおうとしているんですけど、なかなか動かない。やっぱり人間も坂の上の大岩ですね。どんなに押してもなかなか動かない。それでちょっと転がり始めれば、「スカリー」見たいにズンズン進んでいく。マネージメントってたいへんですね。

ということでそんなにお高くない本ですのでぜひ1冊必ず新書で(オイラのアフリエイト料が高くなるからって言う意味じゃないですよ)購入してください。ビジネス本自己啓発本は絶対ブックオフで買っちゃいけません。新書で買えば、あなたが本を開いたトタンに本があなたの知恵になり、知識になります。古本はすでにその知識知恵が他の人間に吸われてしまってます。しかも前の持ち主は要らないからブックオフに売ったんでしょ。そんな本からはたとえ内容がまったく同じ本でも良いものは絶対得られません!

自分にとって大事になる本は必ず新書で買いましょうね。

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2012年6月 7日 (木)

笑えばハッピー!スマイルセラピー ~あの政見放送でおなじみの…~

以前から気になっていた人物。マック赤坂。

それは東京都知事選の政見放送でも見れたし、この前の大阪府知事選にもでてました。とにかく「常軌を逸している」といったらいいのか、すごいインパクトのある政見放送である。

石原さんだろうが、橋本さんだろうが、こんなすごい政見放送は絶対できないだろう。

「スマイル!」

政見放送中に画面からはけちゃう人なんていませんよ(5分30秒あたりから)!

芸人さんでもやっちゃいけないことをこの方は堂々とやり遂げる。すごい!

さてはてこのマック赤坂なる人物は何者なのだろうとインターネットで調べると簡単に彼のホームページが出てきた。

国際スマイルセラピー協会会長?

何じゃその肩書きは?でも彼は京都大学の農学部だけど卒業し、伊藤忠商事に25年もいたベテラン商社マンだったらしい。

これは彼の本があるだろうと思ってアマゾンで探したらありました。

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笑えばハッピー!スマイルセラピー

マック赤坂 著

国際スマイルセラピスト協会会長(今は財団法人スマイルセラピー協会)
社会心理学博士(本当かな?農学部なのに)

定価1200円+税

2005年10月31日初版

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しかし新品の本は無いらしい。多分増版もされなかったのかな。

で、内容のほうはというと

作り笑顔でもいいから「スマイル」をすると、心もハッピーになれるというもの。

口角を10°上げて笑顔を作るだけでいいらしい。

詳しくやり方が載っているので、ついためしてみたくなっちゃった。

マック赤坂さん曰く、アメリカでは作り笑顔を作るのは当たり前のようにやっていてそういった学校もあるそうだ。確かに人は第一印象で相手を決めるというけど、なるほど作り笑顔でもスマイルしてれば、嫌な人に挨拶しても、こっちも気にならないし相手もきにならないね。

後面白いと思ったのは「スマイル2分の1法則」。あなたが思っている(作っている)スマイルは相手にとっては、自分が思うスマイルの2分の1でしか見てくれない。真顔は仏頂面ということ。

あとはほとんど図解で、いかに笑顔を作るかという内容ですので、アマゾンで中古(300円くらいだったかな)で買って届いた日には、大まかな内容は把握できました。

興味のある方は買ってもいいかな?

でも、本当にマック赤坂さんの政見放送は面白いから一度見てください。絶対この人には投票したくないと思いますが、「スマイル!」には作り笑顔でも心理学的にも心の糧になっていることは確かですからね。

変な方ですがなぜか憎めないマック赤坂さんです。

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2012年6月 4日 (月)

成功の法則92ヶ条 ~あんまり使ってないな~

成功の法則92ヶ条

三木谷 浩史 著

2009年6月25日初版

全390ページ

1600円+税

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三木谷さん、最近あんまり表には出てこないけど、あの楽天のCEOですね。

彼の書いた本というか、随筆というか日記というか、それが92ヶ条としてまとめられています。

390ページもあるので分厚いのでが、字は大きいし行間も広いので、体裁を整えてハードカバーでカッコイイ本を作りましたって感じですね。

内容としては、前へ前へといった感じの内容で、正直言って目新しいところはありません。

「まずは行動せよ」とか「無駄を取り除け」とか「会議は資料を事前に読んでから出席せよ」など、中心の核となる内容は、いたってどの経営者も考えることで目新しいものがありません。

逆にカタカナが多いので読みにくいという部分も在りますが。

イーバンク銀行もとうとう楽天銀行に吸収されて、もう万全の楽天帝国になりましたね。

楽天銀行は携帯で送金とかできるからわりと重宝してますけど、ここをメインバンクにとは考えにくいですね。

あとは、この楽天帝国に必ず来る「落とし穴」に、どこまではまってしまうかが鍵になって来るでしょう。

山があるところに必ず谷があって谷には必ず「落とし穴」があります。注意してくださいね。

ところで、三木谷さんはなんでまた社内の公用語を英語にしたんでしょうかね。この経営戦略はどうも分からない。日本語は公用語として適さないのでしょうかね。グローバルな展開をもくろんでいらっしゃるみたいですけど、仮にグローバルにするならば、社名も変更すべきでしょうね。社員はずいぶん苦労されてるでしょう。でもそれが三木谷流なんだから、しかたがないんでしょうね。オイラはここら辺に「落とし穴」が潜んでいるような気がしてならない。

一介のサラリーマンが大会社のCEOに言うことじゃないかもしれないけど、どうぞおきお付け遊ばせ。

まあ買ってもいいかも知れないけど立ち読みで、目次だけ読んでも十分伝わる内容ですので、本屋さんで見つけてみてください。

そういえば最近楽天で買い物全然してないな。もっぱらアマゾンだな。楽天だといろんな店の価格競争でしかないんだけど、アマゾンは商品の品質に安心感がもてるね。値段もそんなに変わらないし。今は本だけじゃなくいろんな商品がうってるよね、アマゾンで。

価格でこの店大丈夫かな?って心配するよりもアマゾンで一括購入しちゃったほうがやっぱり楽。これぞ「楽天」だな。

一兆円企業を短期間で立ち上げたのには敬服いたしますが、これからどうなるか。楽しみですね。

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2012年5月31日 (木)

くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉 ~こりゃいいね~

先にご紹介しました、「くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉」の第2弾。

「くまのプーさん 小さな幸せに気づく言葉」をご紹介します。

実を言うとこちらが先に出版されていたようで、

2011年9月20日 初版 です。

PHP研究所 著

価格533円+税

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こちらも400年前の中国の学者「洪応明(コウオウメイ」が記した「菜根譚」という人生書ということらしいです。

●人としての道を説く儒教
●のんびり自足する生き方を説く道教
●悩めるこころの救済となる仏教

の東洋三大思想を組み合わせて書かれているということです。

正直いって、先に紹介した「心がふっとラクになる言葉」の本より、こちらの「小さなしあわせに気づく言葉」のほうが、オイラの心にフィットしたみたい。

では、「くまムー」抜粋の中の抜粋をご紹介しましょう。

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◎どんなときでもあきらめないで

失敗したあとで、成功のきっかけをつかむ事だってある。どんなにうまくいかないときでも投げ出さないでやってみよう。

◎パワーは大事なときのために

活動的な人は、続けることがニガテ。おとなしい人は元気がたりない。両面のいいところをとって、静かな中に行動力をもてたら最高!

◎がんばるバランス大切に

一生賢明はたらくのはいいけれど、がんばり過ぎてムリしないでね。でもまごころをこめなければ、役に立つよろこびもなくなっちゃう。

◎迷ったときはもうひとりの自分にきいてみる

そんなことしていいのかな、ともうひとりの自分がいっている。間違った道を進みそうになったときは、後ろで見ている自分にたずねよう。

◎いつも同じ青空にもどる

土砂降りの雨も、かみなりも、やがて雲ひとつない青空にもどる。人の心も、どんなことがあっても同じように戻る。そんなふうでありたい。

◎家族にはあまえてもいいよ

親が子どもをたいせつにかわいがることや、子どもが親のためになにかしてあげるのは、気を使う必要のないあたりまえのこと。家族だもの迷惑をかけあったっていい。

◎ひとつの言葉で人を救える

人が苦しんでいるとき、悩んでいるときに、たった一言アドバイスをしてつらさから救ってあげる人がいる。そんなすごい人になれたらいいね。

◎ほかのものにとらわれないように

水の中を泳ぎまわる魚は、水の存在を気にしない。風にのって飛ぶ鳥は、風の存在に気づいていない。そう考えればすべてのとらわれから離れて思うとおりの道を進むことができる。

◎力をためれば必ず飛べる

長い間力をたくわえてうずくまっていた鳥は、必ず空高く飛び立つことができる。だから途中でへこたれなくていいし、あせってイライラしなくてもいい。

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さあどうでしょうか?他にも素晴らしい言葉がたくさんありますが、この程度にしておきます。

最後のページ。
If you can dream it, you can do it.(Walt Disney)
夢を見ることができれば、かなえることもできる。

まさに、夢を信じれば必ず実現するんです。その代わりなみ半端な信じる力じゃダメですよ。まさに欲しい物が目の前にあると信じきることが肝心なんです。

「お金持ちになる」とか「いい人と結婚する」とか、そんなのは神様か妖精かはたまた守護霊かわかんないけど、漠然とし過ぎて、願いをかなえてあげられません。

きちんと、紙に書いて壁に貼っておかないと、願いを理解してくれないですからね。

まあとにかく、このプーさんの本も最高にプーさんのかわいい絵がいっぱいですので、くまプーファンにはたまりませんな。

ダッフィーファンには永久に「ダッフィーの幸せになる言葉」なんて本出ませんから(おいはアンチダフィーですからね)。

プーさんファンのあなた。ぜひお買い求めを!

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2012年5月30日 (水)

くまのプーさん 心がラクになる言葉 ~「老子」「荘子」より~

オイラとしたことが、こんな良書を見逃していたとは!

その名も「くまのプーさん 心がラクになる言葉」

PHP文庫

定価 533円+税

全256ページ

2012年5月12日 初版

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内容は「老子」「荘子」の中国の本で「道教」を教えた本です。

無為自然に、ありのまま、宇宙のあり方に沿うようにすべてのものを存在させている「道(タオ)」にしたがって生きることをうたっています。

まるで超ひも理論のように、現代の量子力学の最先端を行くような本とは違いますが

1ページに4行「道」にもとづいた「老子」「荘子」の言葉と、必要かどうか意味不明ですがその英訳が載っています。

ページ自体は、プーさんやその仲間達が、かなりアニメーションに近いキャラクターで大きく描かれているので、それを見るだけでも「幸せ」って感じですね。

そこで、オイラこと「くまムー」が読んだ中で、今の自分にはこの言葉だ!というものを抜粋しました。

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◎「なんにもしない」をしよう

かしこいことや高価なことが大事にされなければ人が競い合ってもめることもない。みんなが「なんにもしない」素晴らしさに気付く世の中になるといいね。

◎おばかさんって言われたっていい

「ああ」と「うん」にどんな違いがあるの?よいことと悪いことはどれだけ違うんだろう。かしこいみんなと全然ちがっても、自分だけの「道」を大切にしよう。

◎みんなもともと違ううんだ

ものごとのありかたは様々。先にゆくもの、後から追うもの、強いもの、弱いものもある。だからすごい人はありのままでいるんだ。

◎「いい子」じゃなくていいんだよ

「とうとい」も「いやしい」も「高い」も「低い」も比べあいで決まっている。それだけのこと。だからほめられるために完璧を目指す。そんな生き方やめちゃおう!

◎鏡になって気付かせる

相手が赤ちゃんみたいなら赤ちゃんみたいに、相手が自分勝手なら自分勝手に。そうやって悪いところに気付かせれば、きっと直してくれるはず。

◎そうなるべくして今がある

何かをしてしまったために失ったものだと後悔する人がいっぱいいる。でももともと失うべきものだったんだと考える事だってできるよね。

◎こころはないがしろにしない

体のためにと、こころを軽んじることがある。でも、心をなくしたら体だってだめになる。こんなときは、世の中のしがらみをポンと捨ててしまうのがいちばんいい。

◎逃げるタイミングを逃さないで

ツバメはとってもお利口さんで、その場所にいるべきでないと感じると、エサを捨ててでも逃げてしまう。安全のほうが大事だってわかっているんだね。

最後のページ

It all begins with dreams.(Wait Disney)
すべては夢をみることからはじまる。

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いかがでしょう。私が読んだ中での抜粋の抜粋です。自分のサラリーマン生活に置き換えて「そんなこと、できるわけ無いじゃん!」って半分怒りながら読まれた方もいるかもしれませんが、実は「最初の一歩」の行動ができないだけなんです。

「最初の一歩」の行動にはちょっとしたエネルギーが必要ですが、その後は「こんなにも簡単なことだったのか」というのがご理解いただけると思います。

とにかく、「くまのプー」さんが大好きな方でもそうでない方でも、読んで悪くは無いほんだと思います。

追記:姉妹版「くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉」は別ログにて紹介します!

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