こどものための「すごい!名言」 ~孔子からイチローまで55の名言~
いや~最近、転勤で長距離通勤始めたもので、ブログの筆が一向に進みません。異動から3カ月。やっと慣れ始めたので、せめて土・日には更新しようと思い、今回は「くまむーの読んだ本」の更新です。
最近のオイラのマイブームは「格言集」。名言、格言って短い文章の中に奥深い意味が込められているから不思議。正直、たくさんの文字を読むのに目がつれてくる。も、もしかして老眼か!?生まれてこの方裸眼で生きてきたのにとうとう、メガネスーパーにいかなきゃならんかな。
一度は読破したんだけど、手元において毎朝一つの格言読む本が「古代ユダヤ賢人の言葉」石井希尚編訳。朝ランダムに開いたページの格言を読むんです。この本飽きませんね。たとえ同じページを開いちゃってもその日の気分か体調かで読み取り方が全く異なる。というわけで最近、名言・格言集にはまってる。
以前、フロイトの弟子、「ユングの名言集」というのが図書館にあったので借りて読んだけど、さっぱりわかんない。いわゆるチンプンカンプン。ユングこそ精神分析してもらったほうがいいよというくらいわかんない。ああいうのをつらつらと理解できる人が羨ましいです。
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さて、貧乏父さん、じゃなくてディズニー父さんことくまムーが今回紹介する本は、これまた図書館で借りた本
こどものための「すごい!名言」 ~孔子からイチローまで55の名言~
PHP文庫 1300円税別 2011年10月7日初版
子どもの本コーナーにあったので借りてきた。字が大きいし内容も分かりやすい。あっ本当にオイラ老けてきたのかな?まあとにかく55の世界の有名人の言葉が55個。イチローの言葉があれば孔子の言葉まで。全部なるほどな、とか感動できる名言ではなかったけど、オイラの心を少しでも動かした名言を紹介します。
●あやまちは やすきところになりて、必ずつかまつることにそうろう
(兼好法師)
あるところに木登り名人がいて、弟子が高いところで枝払いの作業をしている時は何にも注意もしないけれど、下の方に降りてきて飛び降りても大丈夫なくらいの高さになると必ず「気をつけろよ」と注意をしていた。それを見ていた兼好法師がなぜかと尋ねれば、
「高いところにいる時は、自分自身が注意するから大丈夫だけど失敗しやすいのは、低いところで安心してしまった時なんです」と。
ほっとして気が抜けた時こそ失敗が起きやすい。そんな事を言っているんですね。仕事も勉強もそうだけど、やれやれ、峠は越したなとか、こんな問題簡単簡単、なんて思う時こそ危険なんだね。
●ぼくの前には道はない 僕の後ろに道はできる
(高村光太郎)
あまりにも有名すぎる言葉だけど、解説に
「いろいろ失敗したり、迷ったりしながら、用意された道ではなく、自分の信じる道をいこうとするんだ」
大学を卒業して、雇用される人間になる道はたくさん用意されてる。けど自分を信じて新たな道を切り開く(起業)する人間もいるよね。どちらも一長一短だけど、スピリットとしてはこうありたいね。
●かくすれば かくなるものとしりながら やむにやまれぬ大和魂
(吉田松陰)
黒船が日本に来たときに、皆が驚き騒ぐなか、吉田松陰は黒船に近づき「俺もつれていってくれ」といって、結局、鎖国中の日本では「密航」の罪で捕らえられてしまう。吉田松陰はつかまると分かっていても、これからの日本を憂うあまりにこんな行動にでた。最近の石原前都知事の行動もそうだな。尖閣諸島を日本の領土だとはっきり言えば中国との衝突は避けられない。でも誰かがやらねばいつまでも弱い日本のままだ。ここは一つ俺が大和魂で行動しなければ。そんな気分が吉田松陰にもあったのかな。
●稽古とは 一より習ひ 十を知り 十よりかへる もとのその一
(千利休)
「習い事や知識を得る時は基礎から始めて全てを終える。だけどもう一度基礎からやり直すと新しいものが見えてくるよ」
っていうこと。全て会得したと驕らずに何度もやってみなさい。ということだね。
●大切なことは 目に見えないんだよ
(サンテグジュペリ「星の王子様」)
星の王子様はきつねと仲良くなって、楽しく一緒に遊んだ。そして別れの時にきつねが言った言葉。きつねは彼と遊んで仲良くなった時間、友情のことをいっているんだね。「大切な時間や友情は、たくさんあっても目に見えないよ」。オイラも時間と友情は大切にしなきゃ。と思わされる一言ですね。
●自分を愛する事を学べ
(ニーチェ)
統計的に世界の子どもに比べて日本の子どもは「自分がすき」という子が少ないんだって。そういえばオイラも良く考えると欠点だらけで、周りが羨ましくなったりするときがあるな。でもニーチェ曰く
「自分がここにいるということは、数多の偶然によるものだが、なるべくしてなった。世の中が要として、今の自分がここに存在するんだ」
ということ。せっかく授かった命を自分で断つ小学生がいるけど、自分がこんな目にあって苦しんでいるんだという事もあるべくしてあることで、甘受しながらも解決して進まなきゃなんない。この世に不要なものは存在しないんだからね。
●ぞうさん ぞうさん おはなが長いのね そうよ母さんも長いのよ
(まど・みちお)
何気なく歌うこの歌。実はいじめ克服法なんだって。動物園に来た人たちが小象をみて冷やかしている「ぞうさんって鼻が長くて不気味だね」。でも小象はうろたえる事もなく返事した。「そうよ、お母さんも長いの!すごいでしょ!」。こう考えられる子ども、イヤ大人もどのぐらいいるかな。あるべくものはある。取り除くことは不可能だ。それを長所に摩り替える精神力はこの小象に見習いたいものですね。
●唇を魅力的にするには優しい言葉を話なさい 目を愛らしくするには他人の良いところをみつけなさい
(オードリー・ヘップバーン)
オイラの永遠の憧れの女性、オードリー・ヘップバーン。そういいながら最近やっと「ローマの休日」を見たけど、なんてチャーミングな人なんだろう。演技はさることながら、その存在だけでものすごいオーラが見えるね。彼女は晩年ユニセフ親善大使として活躍したけど、ここまで美しい女性は本当に心も美しいんだな。本では「本当の美しさは、きれいな言葉を使ったり、人のいいところをみつけること」と解釈してますが、オイラはそう思わないな。
「常に使う言葉に注意して。ネガティブな言葉は自分の魅力を落とします。他人の美しい行いを見て自分も行動しなさい」
っていう事を彼女は言いたかったんじゃないかな。
●なぜ2+2は4なの
(エジソン)
子どものころ、こんな質問ばっかりしていたエジソンを劣等生あつかいし、見放した学校。本には例が載っているけど「砂糖2杯と塩2杯、あわせたら1つだし、砂糖なんだか塩なんだかわけの分からない物になるよね」って書いてある。なるほど、そのとおりだな。なすべき人は子どものころから考えが深いんだね。既成概念にとらわれない自由な発想を今の日本の子どもにも教えたいね。
●得手に帆をあげる
(本田宗一郎)
世界のホンダ。本田宗一郎自身がエンジニアであったところはフォードとそっくり。性格も似ていたようですね。「オヤジ」と従業員から親しまれた彼は、エンジン造りには誰にも負けないぞと、F1にまで出すことのできる最高のエンジンを作り続けた。
「得意なもの、長所は帆をあげてどんどん伸ばそうよ。」
その長所を本田宗一郎は自分で発見できたが、今の子どもはどうかな?親はいい大学に入らせるためにいい高校、いい中学校を受験させる。けどそうじゃなくて、子どもにも天分という奴があるはず。早くそれを見つけて伸ばしてあげるのが親の仕事なんじゃないかな。いい大学に入ったって、今の時代、社会に出れば所詮みんな同じ。それからが大事なんだよね。まだいい大学、って考えている親が多ければ多いほど、いい従業員は産出できても、良い物は作れないよね。
●人は皆、何らかの天分に恵まれているもの。そして天分はどんなことが当ても開花させるべきもの
(キュリー夫人)
彼女の天分はやはり科学者だったんだな。目に見えない何かが存在する事を研究し続け、ラジウムやポロニウムを発見する。ただ放射線が人体に影響するとはまだ考えられていなかった時代、彼女は放射線の影響で白血病にかかり生涯を終える。これもまた天分なのだとおもうね。だれもが何かの長所(天分)をもっている。親は早く子どものその天分を見つけなければならないんだ。塾に通わせることが最良の行為だと思わないで欲しいね。
余談だけど、東北の津波の瓦礫を受け入れ拒否している市民団体がいるね。彼らは自分達の行為が恥ずかしくないのかな。たぶんあの震災直後は街頭にたって義捐金を一生懸命募ってたんじゃないかな。でもいざ自分達に少しでも(科学的には全く無害な)危険が及ぶと考えるや否や手のひらをかえして、東北の困っている人たちを助けない。彼らの行為は全くの「偽善」であるね。同じ日本人じゃないか。同じ苦しみを味わってもいいんじゃないかな。それが天分なんだよ。
●自分の勉強を義務とは思ってはいけません。素晴らしいチャンスだと思うことです
(アインシュタイン)
いまオイラの奥さんはパートで会計事務所で働いている。その事務所の方針で、パートの人にも簿記を勉強してもらうことになった。目標は簿記2級。ただオイラの奥様は商業高校をでているので得手と自分で思っていたら、自分が習った簿記とはぜんぜん違う世界らしい。彼女はいま必至にユーキャンの通信教育で商業・工業簿記2級を勉強している。家事が全て終わって子どもが寝て、夜の9時からが彼女の時間。疲れて眠そうだけど、彼女には素晴らしいチャンスなんだよね。資格を取れば認められて給料も上がる。仕事が楽になる。そのための努力をいましているんだ。がんばれ奥様!
◎好奇心は いつだって新しい道を教えてくれる
(ウォルト・エライアス・ディズニー)
ウォルト・ディズニーってミドルネームがあったんですね。まあそんなことより彼の言葉はウォルト・ディズニー信奉者としては深みがありますね。本には
「面白そう」「見てみたい」「聞いてみたい」「やってみたい」。何だってそうやって興味を持つところからはじまって、どんどんはまって夢中になるんだよ。
って書いてあるけど、それだけじゃだめなんだね。ウォルトの名言「If you can dream it,You can do it.(夢を信じれば、夢はかなう)」ってあるけど、この言葉には抜けている隠された言葉がある。それは(夢を信じたら)恐怖を克服して行動しよう。そうすれば(夢はかなう)
だと思うんだよね。好奇心だけではただの観光客。恐怖に打ち勝って行動しよう!
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以上、55個紹介されているうちの少しを抜粋しましたが、読んでくれたあなた、なんか心に響いたものありますか?なくてもいいけど、先人の知恵はただでも手に入りますね。たくさん本を読んで、よりよき世界、素晴らしい日本にしてゆきましょう!
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