略奪大国 ~政府がアナタに絶対読ませたくない本~
2011年12月25日初版
「略奪国家」 著:ジェームス・スキナー
彼「ジェームス・スキナー」氏は最近テレビにも出演されてるようですが、「たまごっち」と「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」と「はなかっぱ」と「イッテQ」しか見ないオイラの家ではまだ見たことがありません。ただこの本もそうですが、彼の開催しているセミナーなどがCDで添付されているもので彼の日本語の達者ぶりが伺えるし、相当の日本通であることはよくわかるはずです。
普段の本は、お金持ちになるための本や自己啓発本などが多いのですが、今回は日本の危機について真剣に書いていただいております。
あえて日本人ではない方からの目で見ると、本当に日本に危機が迫っていることが切々と伺えます。
内容
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【現状】
●日本は世界一の赤字国家。ギリシャとの国内総生産との倍率を比較すると、ギリシャが1.4倍なのに対して、日本は2.25倍。
●このままでは、日本は必ずデフォルト(国債の支払停止)をするはめになる。
●もしデフォルトが実施されれば、日本の銀行は全滅。日本の国債は94%日本国内で発行されている。
●イギリスの経済誌「エコノミスト」は「日本は今、大惨事に向かって無遊中!」と報じられた。
●日本の国債費用は税金で払っていません。新たな国債を発行してはらっているのです。
●国債費用82.2兆円、社会保障費用75兆円の内訳を財務省は答えられない。内訳もなくどんぶり勘定で使用されている。
●バブルは、政府の赤字予算とずさんな金融政策でおきた。
●日本の銀行は、あなたの貯金で国債を買い、あと3~4年で貯蓄残高がゼロになる。あなたの貯金は国に略奪されることになる。
【銀行がすべきこと=本業に徹すること】
●銀行は、教育、住宅、自動車、商業ローンと商取引をスムーズにするクレジットカード発行以外のビジネスをしてはいけない。国債を購入するな。ヘッジファンドに金を犯すな。
【日本が資本主義を徹していれば今頃は…】
●全世界は日本の管理下にあったがず。それをダメ政府がその運命を奪っていった。
●有能な人材が、銀行のマネーゲームをまかされてしまった。
●大切なのは国民総生産の数値ではなく、衣食住、医療とエンターテイメントに有能な人材を集中させて経済の活性化をさせるべきだった。
●有能な人材は公務員の「三回退職し合計1億円もらわなかったら、公務員の醍醐味が味わえない」という競合もリストラもない世界に奪われていった。
●公務員が優秀であれば、国民からお金を略奪する手口が巧妙である。
P.166~177の
【破綻までの四年、地獄のシナリオ(フィクション)】はぜひ立ち読みでもいいので読んでください。マヤ暦の終焉よりも怖いですよ。
●2011年11月4日深夜。ギリシャのパパドレウ内閣総理大臣は演説を行った。
「今までギリシャ政府は盗賊のようでした。ギリシャ政府の公務員にとって、民主主義は一種の略奪行為に過ぎなかった。そして大きな赤字をつくってしまった。彼らの友人が皆政府に雇われ、お金を簡単に借りることができた。そして今その借金をギリシャ国民が返済しなければならない」
著者は、まるで日本のようじゃないかと思った。
【日本の生き残り作戦=アメリポン】
●日本はどこかの国と合併するしかない。アフリカ、欧州、中南米、中近東、中国、オーストラリアといろいろ考えられるが実現的ではない。結局はアメリカ合衆国との合併がベスト。新国家「アメリポン」の誕生である。
●アメリポンになることによって、日本の諸問題は一気に解決してしまう。経営コンサルタントであれば、非常に妥当な結論であると考えるだろう。
【日本の反経済政府】
●日本はことごとく、自国の経済活動に対して反対的な結論を導く。それは官が作ったアホらしい規制と規則によって、経済が発展できないでいる。
●例①イベントを公園でやりたい → 営利目的では使用させない。
●例②ヘリコプターの窓はパイロットは拭いていけない → それは整備士免許を持ったものでないと許されない。仮にパイロットが整備士免許を持っていても兼務はできない。
●例③日本の公道で実施するスポーツ(例えばマラソン)には賞金をかけてはいけない → 世界の一流選手は来たがらない。
●例④ネットによる婚活サイトには厳しい規制がかけられている → mixiが撤退。
●例⑤保育園の業界に多くの企業が進出したいと願っている → 認可が降りにくいため、結局各企業はあきらめてしまった。
●例⑥東京ディズニーランドの「ウェスタンリバー鉄道」には何故駅が1つしかないのか。 → 2つ以上駅をつくると、鉄道事業となり、料金変更やダイヤ改正などをいちいち国土交通省の許可が必要になるから。
●以上、すべて官が「利益を汚いもののように扱い。日本の国際競争力をダメにしている」実例である。
【平等の確立】
●「農民は盗賊」。ただで土地をもらいながら固定資産税を払うことを拒否し、田植えをすると助成金、しなくても減反政策で助成金がもらえる。企業の農地保有は禁止。高い関税に米は守られ、一切競争をすることもなく補償される。テレビ局はそういった実情を知りながら、放送免許沙汰にされるのではないかと怖がり発言できない(スキナー氏も発言を控えて欲しいといわれたそうだ)
●社会主義を背景とした日教組が教育を任されている。「大金持ちはろくな奴がいないから累進課税で奴らから多くとるのは当たり前」=略奪行為
●いかなる政党もこの累進課税を不思議に思わず、国民も何の文句もない。農家への助成金を支持し、若者の労働成果を奪い取り老人に再配布している。
●現在の日本では、マルクス・レーニン主義に毒されていない政党はなく、国民も不思議に感じていない。
●本当の平等とは「生活水準の平等」ではない。「権利の平等」であり自由に社会や経済活動に参加する平等、自分の意思に沿って自分の労働の成果を楽しむ平等である。
●アメリカ独立宣言書には「人間は平等である」とはかかれていない。「人間は平等に作られた」。つまりスタートラインは全員平等であることをいっている。
●税金はだれが払っても同率で同じ徴収方法にしなければならない。法人税は企業の発展、経済活動の活性化を奪う、最悪のアイディアである。
【5分間でできる官僚革命】
●政治家は略奪をやるように雇われているので見事にその役割を果たしている。
●日本人の誰もが、日本の政治家を三流呼ばわりし、罵詈雑言を浴びせる。その政治家達がやっていることが、日本国民一人一人の歪んだ心を表している。
●現在公務員の平均年収は1336万円。公務員は一般国民以上の収入を得るべきではない。公務員と国民の利害関係が一致しなければならない。具体的には国民ひとりの国内総生産330万円×1世帯平均人数2.7名=891万円が上限ではないだろうか。
●国民の経済活動と自分(公務員)の給与の利害関係が一致すれば、公園でイベントをするのも、行動で映画撮影をするのも大賛成するだろう。
【政府ができることはもうない】
●政府はもう止めることしかない。「優秀な人材を経済界に返してください」、「邪魔する毎日を止めてください」、「お金を使うのを止めてください」、「国民生活を保障するのはあなたの役目だと思うのを止めてください」、「略奪を止めてください」。あとは民間でやりますから。
【あなたのすべきこと】
●略奪心を捨てること。
●生活保護は隣人の金を盗むのと同じこと。政府に期待しないこと(助成金をもらったりしないこと)。
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さあ、どうだったですか?日本人でないスキナーさんがこれほどまでに日本を解析していながら、当の日本人はわりと、のほほんと暮らしていますね。4年後が恐ろしいです。マヤ暦が終わる2012年12月21日に本当に人類が絶滅してしまったほうがいいのかもしれない。
ところで途中太字の青字の部分、在りましたよね。確かに、ランド内を大きく周回して、ウェスタンランドかクリッターカントリーあたりに駅があればいいのになって思ってたんだけど、こういうアホなお役人が作った法令で規制されちゃってるんだね。だからああいうつくりになっちゃったんだ。馬鹿みたい。でもあれはあれで、移動手段と考えなければとっても楽しいですよ、スキナーさん。
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